《 メラミン化粧板とは 》
メラミン樹脂やフェノール樹脂を含侵させた紙を何枚も積層し、熱と圧力をかけて成型した板材料のこと。
色柄のバリエーションが豊富で、耐久性・耐水性が高いことから、家具・什器や、ドア、カウンター、パーティション、などの表面仕上げ材として商業施設や一般住宅まで幅広い建物で使われている。
《 メラミン化粧板にも種類がある 》
・高圧メラミン化粧板
メラミン樹脂をチタン紙という特殊な紙に含侵させ乾燥させた表面紙と、
フェノール樹脂をクラフト紙に含浸させ乾燥させたコア紙を、数枚重ね合わせて
熱圧一体成型した板材。
表面層はメラミン樹脂、中心部はフェノール樹脂になっている。
厚みは0.8~1.2㎜のものが多い。
・低圧メラミン化粧板
メラミン樹脂を特殊な紙(チタン紙)に含浸させた表面紙と、
パーティクルボードやMDF等の芯材を、熱圧一体成型した板材。
高圧メラミン化粧板よりは耐久性に劣りますが、表面はメラミン樹脂で
高い硬度の表面物性を持ちます。
家具の天板、扉、収納を始め、様々な部材として、表面強度が必要とされる
一般家庭や学校、オフィス空間、色々な施設等に利用されている。
表面のメラミン含浸紙の厚みは0.1~0.2㎜。
現在、家具量販店で販売されている商品は、ほとんどが[低圧メラミン]を使用してます。
木特有の誤差(くるい)が少なく加工が簡単なので、海外での製作しコストを抑え販売することができるのです。
ここ20〜30年で家具業界が大きく変わりました。
《 化粧板メーカーについて 》
▪️メラミン化粧板メーカー
✔︎ アイカ工業株式会社
✔︎ イビケン株式会社
✔︎ 日本デコラックス株式会社
✔︎ 株式会社伊千呂
✔︎ アルプス株式会社
▪️低圧メラミン板メーカー
✔︎ サシヒロ株式会社
✔︎ 大昭和ユニボード株式会社
✔︎ 江間忠合板株式会社
その他にも、大小多くの化粧板メーカーがあります。
《 実際に高メラ・低メラ商品の価格比べ 》
一般的に販売されている、カラーボックスで価格を比べてみました。
・高圧メラミンの場合
相場:¥8,000〜¥10,200
・低圧メラミンの場合
相場:¥1,250〜¥2,000
何故、高圧メラミン板と低圧メラミン板で作った家具の価格がこんなにも違うのか!?
それは、単純に使っている材料費と作るときの手間が大幅に違うからなんです。
《 家具の作り方 》
▪️低圧メラミン板の場合
あらかじめ決められた[芯材(パーチクルボード)]略して[パーチ芯]や[MDF]に
両面がすでにメラミンで仕上がっている板材状態のモノを家具のサイズにカットして、
接着材(ボンド)&ビスでパタパタとプラモデルのように組み立て作ります。
▪️高圧メラミン板の場合
高圧メラミン板は、一般的に規格サイズの材料
(高さ1820×幅920×厚み1㎜)(高さ2440×幅1220×厚み1㎜)などの材料を
[芯材]に両面貼りして、そこから家具のサイズにカットして、
接着材(ボンド)&ビスでパタパタとプラモデルのように組み立て作ります。
ただ、[芯材]と[メラミン板]を貼り合わせる(練りあわせる)のにも圧着をして、
板材を作ってから加工をするという手間があり、これだけでもなかなか手間がかかります。
《 まとめ 》
家具に使われているメラミン化粧板とは、
[高圧メラミン][低圧メラミン]の2種類があり
どりらもメリット、デメリットがあり、特性や用途によって
使い分けられています。
✔︎ 量販店家具では→[低圧メラミン]
✔︎ オーダー家具では→[高圧メラミン]
私の家では、長く使う家具に関しては、高圧メラミンを使った、オーダー家具を使ってますが、一度使うと質の良さに戻れないですね。